第2号 「びわ湖・ブライアンの目」
第1号 「琵琶湖は呼吸する」
日本最大の湖・琵琶湖は日本列島がまだ大陸とつながっていた 頃から存在し、実は日本最古の湖でもある。その湖にこの半世 紀、起きている急激な異変とは? 琵琶湖誕生のドラマ、湖を循環する対流と巨大渦の謎、水温の 上昇、活断層と地震、湖底でベントという水煙の活発化、生物 相や魚類の変化、湖の莫大なエネルギー……科学者たちの眼が 迫る。湖底探査ロボット「淡探」による写真や最新データも収 録した、科学探検物語。
琵琶湖から地球温暖化の行方が見えてくる!
<内容から> 地球温暖化と水温の上昇 巨大渦と地球の自転 湖はいまも沈み続けている 過去の鍵を握るビワコオオナマズの謎 雪解け水が湖底に膜を作る 約1カ月で水の全循環が起こる 水鳥の越冬地としての環境 琵琶湖の下の重力異常 外来魚による在来魚の被害 湖底に数十万前の生物が密集! 内湖の消失と再生 水草と湖の水質 湖が秘める代替エネルギーの可能性
●著者の横顔
熊谷道夫(くまがい・みちお) 地球物理学・陸水物理学。湖底探査ロボット「淡探」の製作者。琵琶湖の地質・湖流・水温・生物を含む環境を広く観測。 日本陸水学会会長。現在、立命館大学教授。
浜端悦治(はまばた・えつじ) 植物生態学・森林資源管理学・自然保護論。琵琶湖研究所研究員を経て、滋賀県立大学准教授。2014年に夭折。
奥田昇(おくだ・のぼる) 生態学・流域生態系の生物多様性。京都大学生態学研究センター准教授を経て、現在、総合地球環境学研究所准教授。
四六判上製本,180頁・口絵 4頁・本体1800円
ISBN 978-4-87525-321-1 (株)海鳴社
TEL:03-3262-1967 FAX:03-3234-3643